写真
基本パラメータ
人の目で考えると分かりやすいです。とても明るい光を見ると、瞳孔は自動で小さくなります。これは絞りを小さくして、目に入る光を少なくすることに似ています。 同じように、暗い場所では絞りを大きくします。絞りを最大にしても見えにくい場合は、ISO 感度を上げる必要があります。
ただし、一般に絞りが大きいほど、画面の被写界深度は浅くなります。つまり背景がより大きくぼけます。 シャッター時間が十分短い場合、物体の一瞬を撮れます。シャッター時間が長い場合、物体の動き全体を写せますが、ぶれることもあります。
焦点距離
- 定義:焦点距離とは、レンズの光学中心からイメージセンサーまたはフィルム面までの距離です。通常は mm で表します。
- 分類と特徴
- 広角レンズ:一般に焦点距離が 35mm 以下のレンズです。画角が広く、大きな場面を写せます。風景や建築に向いています。大型建築を撮る時、建物全体と周辺環境を画面に入れ、建築の大きさと空間の広さを表現できます。また、近距離撮影では遠近感の変形が出やすく、前景を強調して画面の印象を強くできます。
- 標準レンズ:焦点距離は通常 35〜70mm です。画角は人の目に近く、写真の比率と遠近感が自然です。ゆがみが少なく、日常の記録写真やポートレートでよく使います。画面は親しみやすく自然で、場面の雰囲気や人物の表情をそのまま表現できます。
- 望遠レンズ:焦点距離が 70mm 以上のレンズです。遠くの物体を近くに引き寄せ、被写体を大きく写せます。野生動物、スポーツ、舞台など、近づきにくい場面に向いています。野生動物を撮る時、動物を邪魔せずに細部や瞬間を写せます。ただし画角が狭く、撮影範囲も小さいです。焦点距離が長いほど手ぶれの影響が大きいため、三脚と組み合わせることが多いです。
- 撮影への影響
- 画角と撮影範囲:焦点距離が短いほど画角は広く、撮影範囲は大きくなります。焦点距離が長いほど画角は狭く、撮影範囲は小さくなります。集合写真では広角レンズが多くの人を入れやすく、月のアップには望遠レンズが必要です。
- 被写界深度:絞りと撮影距離が同じ場合、焦点距離が長いほど被写界深度は浅くなります。焦点距離が短いほど被写界深度は深くなります。たとえば F2.8 で人物を撮る場合、50mm より 200mm のほうが背景ぼけが強く、主体が目立ちます。
- 空間圧縮感:望遠レンズは空間感を圧縮し、距離の違う物体を実際より近く見せます。広角レンズは空間感を強め、物体間の距離を広く見せます。山並みを撮る時、望遠では山が重なって見え、広角では山の広がりや奥行きを表現できます。
絞り
- 定義:絞りはレンズ内の調整できる穴で、カメラに入る光の量を制御します。F 値で表し、F1.2、F2、F2.8 などと書きます。F 値が小さいほど絞りは大きく、F 値が大きいほど絞りは小さくなります。
- 役割
- 露出量を制御する:他のパラメータが同じ場合、大きい絞りは多くの光を入れ、写真を明るくします。小さい絞りは光を減らし、写真を暗くします。暗い室内では F2.0 などの大きい絞りを使うと、被写体を明るく写せます。
- 被写界深度を制御する:被写界深度とは、写真内でピントが合って見える範囲です。大きい絞りは浅い被写界深度を作り、背景をぼかして主体を目立たせます。ポートレートやクローズアップでよく使います。小さい絞りは深い被写界深度を作り、前景から背景まで比較的はっきり写します。風景や建築に向いています。
シャッタースピード
- 定義:シャッタースピードとは、カメラのシャッターが開いている時間です。秒で表し、1/1000s、1/60s、1s などと書きます。分母が大きいほどシャッターは速く、露光時間は短くなります。
- 役割
- 動きを止める、またはぼかす:速いシャッタースピード(例:1/500s 以上)は、速く動く物体を止めて写せます。スポーツや鳥などに向いています。遅いシャッタースピード(例:1/30s 以下)は動く物体をぼかし、動きの軌跡を記録できます。水流、車のライト、星空などで使います。
- 手持ち撮影の安定性に影響する:シャッタースピードが遅すぎると、手ぶれで写真がぼけやすくなります。一般に手持ち撮影では、シャッタースピードはレンズ焦点距離の逆数以上にします。50mm レンズなら 1/50s 以上が目安です。それより遅い場合は三脚などが必要です。
ISO 感度
- 定義:ISO 感度は、カメラセンサーが光にどれだけ敏感かを表します。ISO 値が低いほど光に鈍く、ISO 値が高いほど光に敏感です。よく使う値は 100、200、400、800、1600 などです。ISO を一段上げると、光への感度は 2 倍になります。
- 役割
- 異なる光環境に対応する:明るい場所では ISO 100 や 200 など低い値を使うと、細かくノイズの少ない画質になります。暗い場所では ISO を上げると、写真を適切な明るさにできます。
- 他のパラメータと組み合わせる:浅い被写界深度のために大きい絞りを使い、さらに速いシャッタースピードを保ちたい場合、ISO を上げて露出を補うことがあります。ただし ISO が高いほどノイズが増え、画質は下がります。
露出
- 定義:露出とは、撮影時に光がレンズを通ってカメラに入り、イメージセンサーまたはフィルムが光を受けて画像を作る過程です。
露出三角
露出が多すぎると、写真全体が明るくなり、明部の細部が失われることがあります。これは「白とび」または「露出オーバー」です。露出が足りないと写真全体が暗くなり、暗部の細部が見えにくくなります。これは「黒つぶれ」または「露出不足」です。 実際の撮影では、露出は主に絞り、シャッタースピード、ISO 感度の三つで制御されます。これを「露出三角」と呼びます。
露出オーバー
- 定義:露出オーバーとは、撮影中にカメラの露出量が多すぎ、写真全体が明るくなりすぎることです。雲や白い服など本来細部がある明るい部分が、光を受けすぎて真っ白になり、階調を失います。これは「ハイライトの白とび」とも呼ばれます。
- 解決方法:絞りを小さくして光量を減らす。シャッタースピードを速くして光が入る時間を短くする。ISO を下げてセンサーの感度を下げる。露出補正で露出値を手動で下げ、LCD 画面やファインダーで確認しながら調整します。
露出不足
- 定義:露出不足は露出オーバーの反対です。写真の露出量が足りず、全体が暗くなります。影や黒い物体などの暗部は光が足りないため細部が分かりにくくなり、完全に黒くなることもあります。
- 解決方法:絞りを大きくして光を多く入れる。シャッタースピードを遅くする。ただし手ぶれに注意し、必要なら三脚を使います。ISO を上げる。ただし高 ISO はノイズを増やす可能性があります。露出補正で露出値を上げ、明部の細部を見ながら調整します。
光
光の三分類(順光・逆光・側光)
- 順光:正面光とも呼びます。光が撮影方向の正面から被写体に当たります。物体は均一に照らされ、色の再現がよく、細部も見えやすいです。ただし立体感と階層感は弱く、画面が平たく見えることがあります。
- 逆光:光が被写体の後ろから当たり、撮影方向と向かい合います。逆光は輪郭を強調し、独特の雰囲気やドラマ性を作れます。ただし主体は露出不足になりやすいため、露出制御が必要です。
- 側光:光が被写体の側面から当たり、撮影方向と角度を持ちます。側光は明暗差を作り、強い立体感と質感を出せます。物体の表面の質感や構造を目立たせ、画面に深さを与えます。
光の強さ
- 光の強さ:光の強弱です。撮影効果に大きく影響します。強い光は明暗差と濃い影を作り、立体感と質感を強調しますが、明部が白とびすることもあります。弱い光は画面を暗くし、柔らかく低調な雰囲気を作りますが、ISO を上げたり露光時間を長くしたりする必要があり、ノイズやぶれが出ることがあります。
- 直射光:光が遮られたり散乱したりせず、直接物体に当たる光です。晴天の太陽光などです。方向性が強く、はっきりした影を作り、光と影のコントラストが強くなります。
- 散乱光:光が雲、霧、ソフトボックスなどで反射または屈折し、方向が分散して均一で柔らかくなった光です。曇天の自然光や、柔らかくしたライトがこれに当たります。明確な影を作りにくく、人物や花などに向いています。
構図
黄金分割点
画面を横と縦にそれぞれ三等分し、九宮格を作ります。主体を四つの交点、または分割線に沿って置くと、画面はより安定し、張りが出ます。
例:国語教科書の表紙では、「语文」の二文字が上の二つの交点付近にあります。
三分法
画面を二本の横線で三等分します。 
対称
画面の中心を対称軸にし、左右の要素を完全に対称にします。この構図は安定、荘重、調和の印象を作ります。古い建築を撮る時、対称構図は左右対称の構造美を表現できます。静かな湖面の反射を撮る時も、景色と反射が対応し、静けさと美しさが強まります。 
三角形構図
画面内の主体要素を三角形に組むことで、画面の安定性と立体感を高めます。 
導線
道路、川、線路など実際にある線、または視線の方向などを使い、見る人の視線を自然に主体へ導きます。 
近景/前景、遠景/背景
近景または前景と、遠景または背景を組み合わせることで、画面に階層感と空間感を作ります。 
類似/反復
整列した柱、同じ模様のタイルなど、画面内で繰り返される要素を探します。反復によりリズム感が生まれ、画面の視覚的な魅力が高まります。 
対比
大きさ、色、明暗、新旧、実と虚などの対比により、主体を目立たせ、画面の印象を強くします。 

後処理
写真の後処理とは、撮影後にソフトで写真を処理、最適化し、よりよい視覚効果を作ることです。
よくある後処理:
- 基本調整:露出、コントラスト、ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベルなどを調整し、写真全体の明るさと階層感を改善します。
- 色補正:色バランス、色調、彩度などを調整し、色をより鮮やか、自然、または特定のスタイルに合わせます。
- トリミングと構図調整:構図原則に合わせて余分な部分を切り、比率と要素配置を調整します。
- 細部処理:シャープ化で細部を強め、ノイズ低減で写真内のノイズを減らします。特に高 ISO で撮った写真に有効です。
スマホでよく使う後処理ソフトは Snapseed と VSCO です。
調整パラメータ
注記:定義を知るだけでは足りません。多く試す必要があります。
- 明るさ:
- 明るさを上げると、画面全体の光が増えます。暗い部分が明るくなり、細部が見やすくなります。
- ただし上げすぎると露出オーバーになり、明るい部分が白くなって細部を失います。
- コントラスト:
- コントラストを上げると、明部と暗部の差が大きくなります。物体の輪郭がはっきりし、立体感と階層感が強まります。
- 上げすぎると、明暗の移り変わりが不自然になり、ノイズも増えやすくなります。
- 下げると画面は柔らかく平らになります。人物の肌を柔らかく見せたい時などに向きます。
- 彩度:
- 彩度を上げると色がより鮮やかになります。花や果物などでは視覚的な印象が強くなります。
- 上げすぎると色が不自然になります。
- 彩度を下げると色は薄くなり、0 にするとグレースケールになります。レトロ、淡い、低調な雰囲気に向きます。
- 雰囲気:
- 暖色系にすると、黄色やオレンジが増え、温かく楽しい印象になります。
- 寒色系にすると、青やシアンが増え、冷たく静かな印象になります。
- レトロ、現代的、幻想的などのスタイルも作れます。
- ハイライト:
- ハイライトを上げると、光沢感が強くなります。
- 上げすぎると白とびし、細部を失います。
- 下げると明るい部分が少し暗くなり、失われた細部を戻しやすくなります。
- シャドウ:
- シャドウを上げると暗部が明るくなり、隠れた細部が見えます。
- 上げすぎると暗部の階層感が弱くなり、画面が灰色っぽくなります。
- 下げると暗部がより暗くなり、画面の階層感や神秘感が強まります。ただし下げすぎると黒つぶれします。
ヒストグラム
- 基本原理:ヒストグラムの横軸は画像の明るさを表します。左端は黒(輝度値 0)、右端は白(輝度値 255)です。縦軸は、その明るさを持つピクセル数を表します。
- 役割:画像の露出状態を素早く確認します。山が左に寄る場合は全体が暗く、露出不足の可能性があります。右に寄る場合は全体が明るく、露出オーバーの可能性があります。分布が左から右まで比較的均一なら、露出は比較的正常です。
